eienchang’s diary

内面の考察と日々の学びをひたすら書くぶろぐ&◆◆◆英語・翻訳の勉強のメモノート88888

<青>砂の海

果てしなく英語、スペル、砂の海、に埋もれたい...

底までいったら、透き通る世界が見えそう

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底は、こんな感じ。

果てしなく静寂が広がっていて、

誰も居ないけれど、すべてと繋がっていて、

心が安らいで、ホッする場所。

 

心の中に こういう無限の空間を作ろう。

だれもいなくて私だけの場所。全てと繋がれる場所。私の安息所。

 

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いつもここでホッとのんびりして

できれば、背中に翼を生やして

 空中浮遊したりテレポーテーションしたり

長時間飛んだりしてたい。w

ひたすら自由∞時間空間がなくて、全ては永遠で、思う存分、浸れる。

 

 

 1

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結晶羽世界人にとって、

3600年が1年。ほぼ永遠の時を生きる時空の人たち。

カラダは、不可視で半透明。小指が人間一人分くらい。

オーラの輝きを纏い、ビロードのように光がゆらいでいる。

彼女らにとって、永遠の世界は、一瞬で。

一瞬という永遠のときの中に生きていた。

虹色のサバンナ、虹色の豹が群れを成し、

彼らの魂と<結晶羽世界人>彼女らは、一心同体だった。

花は年中咲き乱れ、木の果実は何十年単位で熟れ続け、

甘い香りを発し、蝶たちや精霊たちを魅了した。

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彼女彼らの世界と、地球人間世界は、時たま交差する。

おぼろげな夢、白昼夢、明晰夢、、、。

唯一、夢の中にいるときだけ、

人間は、その楽園に迷い込むことがあるそう。

大人も子供も老若男女問わず。

ある日、そこに迷い込んだ少年は、そこで意識を持った。

ここはどこだろう。ボクは夢を見て、、いる、、のか?

そう、ある日の午後、真夏の昼下がり、

彼は夢を見ていた。

その少年を果樹の木陰から見ていた結晶羽世界人のハイラ。

彼女は、一瞬でその少年に恋をした。

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そこから物語はスタートする。

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彼は、元々、その種の才能があったのか

ひと夏、夏中、眠りの時は、ハイラの住む楽園に足を運ぶようになった。

運ぶようになったというより、自動的にカラダがそっちに引っ張られて

いつの間にか、そこに居る。というほうが正しい。

そして、その頃は、まだ、ひとりの少女、ハイラの存在さえ知りはしなかったが、

少年は、その楽園に瞬く間に魅了された。

彼のひと夏は、鮮やかな虹色のサバンナに彩られることとなった。

彼は、抗うこともなく、目の前に広がる草原に身を委ね、

その運命に流されていった。

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月ではなく、土星のような星がうっすらと見えた。
外周の輪が見事だった。


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「人間って変わった生き物ね。
こんなに生命に満ちた草花や蝶たちがいるのに
まるで目もくれない。
そして草花や蝶たちと会話すらできない。。
そんなことってあるの。なんてことでしょう」

ハイラは、人間社会の様子を垣間見て、悲観的に嘆いた。
ボクもハイラに頷いた。

「人間社会の大人たちは、そんなのばっかなんだ。

いつしか、ボクもそういう大人たちになっていくんだと、この前まで思ってた。
君に出会うまで。。

もっと小さい頃に夢中になってた昆虫や植物たちのこと、
忘れてしまうところだった。

そんなのって本当によくないや」


ボクはハイラの手をとって空中に舞った。
いつまでも彼女と手を取り合い踊れたら
どんなにいいだろうと思った。

夜になると、くじゃく樹の大きな葉の上で一緒に寝そべった。

ハイラが隣にいて、気持ちよさそうに微笑んでた。
甘い香りがしたと思うと、とたんに元の世界に戻っているのだった。

元の世界に戻ると不思議だ。
あの女の子、、えっと、、、という感覚になって、誰のことか何があったか
朧気で、とたんに忘れてしまう。

でも眠ると、たちまち何事もなかったように思い出すのだった。

ハイラ、君のことをまた思い出せて良かった。

夢の中でしか君に会えないけど

ボクにとっては、夢の中が本物の世界だ。

現実?、、と呼ばれる人間の世界は、きっと幻だ。

そんなのは、全部嘘っぱちなんだ。


ボクは、眠れる限り、そっちに行く!
何があってもハイラに会いに!必ず・・!!

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そんな幸せな日々は、唐突に幕を閉じられてしまうのだった。。

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そうして、17年の歳月が経った。

ボクは、立派とは言えないまでも、きちんと大人になっていた。

そして、小さい頃好きだった、昆虫や植物、そして一番大切なハイラのことを

綺麗に忘れていた。

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時々、草木の間から淡い光が弾けて、

いつか恋した女の子の面影が透けて見える気がする。

 

あの子は、いったいだれだろう。

ボクの中の小さな頃のお友達か、理想のタイプの女の子のモチーフか。

真夏で暑かったのに、そこは、爽やかで幻想的だった。そことは、どこだ。

全く思い出せない。

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死の間際になって、ふと甦った少年の頃の記憶。

ボクは、、、ボクは、、。

そして時間は巻き戻される。

ハイラがすぐ目の前にいた。

 

「ハイラ・・・・・・・・・」

ボクは、鮮やかに少年時代の頃のことを思い出した。

というか少年の姿にすっかり戻っていた。

人間の世界では、70代に突入していた。

が、突然時間が巻き戻った。

そして、あの頃と変わらぬ妖気な雰囲気を漂わせたハイラが居た。

彼女もボクも瑞々しい肌に包まれていた。

「私のこと、すっかり忘れちゃっていたでしょ」

彼女は、いたずらにハニカミ、少しふくれていた。

「ごめん、そんなつもりじゃ全くなかったんだ」

ボクは万有引力に抗えず、地球人の呪いと言える重力に屈した。

 

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